木は湿度変化時に「呼吸」をしますが杉は特に肺活量豊富な「呼吸が深い」樹種です。
「吸引」時には空気を吸引して空気中の化学物質を吸い込んで樹内に保有する水分(H2O)
と保有する自然界の化学物質とを結び付けて有害化学物質を他の安定した物質に変化させて
樹内に保管しておいてくれます。
これが木が持つ「空気浄化能力」です。
杉はこの空気浄化能力が(浄化能力2位グループの桧の約6倍という)他樹種を大きくしの
ぐダントツの性能を有しています。※1
杉は屋内空気浄化能力のチャンピオンなのです。
そして杉は「放出」時にはセドロールなどの鎮静効果物質入りの香りを放出してくれます。
杉の香りの吸引によるマウス実験によるとたった10分の吸引であっても副交感神経の弛緩に
関しては杉の香りがない時の約3倍。
さらには交感神経の抑制値も約2倍増の効果が認められています。※2
「ご自宅の住まいの空気」に求めるものが「汚染と興奮」ではなく「浄化と鎮静効果」であ
るのなら、「住まいに木」は絶対条件でありサイエンスの数値的にも「樹種は杉」というの
は、実に理にかなった選択なのです。
そして睡眠時には交感神経の発揮は不要であってほしいのは副交感神経優位の状態の持続で
す。
そういう深い鎮静状態に導いてくれる空気を寝室に求めるのであればやはり「眠れる寝室」
の樹種は必然と杉になってくるのです。
※2:「樹木香気成分の吸入による神経・生理に及ぼす効果」岐阜大学応用生物化学部応用